わたしは食べることがなによりも好きです。
物心ついたときから食い意地が張っていて、小学校の時は家の冷蔵庫に貼ってある
月ごとの給食のメニュー表を毎日チェックし、明日食べる給食に思いを馳せていました。
人生で食べられる食事の回数は限られているし、1回1回の食事は妥協したくない、
絶対においしいものを食べたい、という気持ちで常に生きています。
そして、それが世間の共通認識だと思っていたのです。
世の中には食に興味のない人が多い
![](https://whitebirthday.com/wp-content/uploads/2023/04/eating-1024x682.jpg)
ある程度の年を重ねてきて、わたしほど食に執着している人って思っているよりも少ない、
ということに気づき始めました。
周りの人間でも、「昨日は面倒くさくなっちゃって、夕飯食べるのやめたんだよね。」とか、
「考えるの面倒だからほとんど毎日同じものを食べてる。」という人がいて、
わたしはその度に雷に打たれたような衝撃を受けるのです。
![ほわぽ](https://whitebirthday.com/wp-content/uploads/2023/03/lion-150x150.png)
せっかくのおいしいものを食べるチャンスを自ら逃している・・・だと?
もはやこれは異文化コミュニケーションでは?
わたしなんて、学生時代は授業中に今日の夕飯は何だろうと考えていたし、
会社員の今は、仕事中に週末に何か凝ったごはんを作りたいなぁなんて、
思考の9割は食べ物に支配されています。
なぜここまで食べることが好きなのか
![](https://whitebirthday.com/wp-content/uploads/2023/04/popcorn-1024x768.jpg)
わたしがここまで食べることが好きなのは、実家での食生活が大きく影響している気がします。
我が家には潤沢にお菓子がストックされていて、
学校から帰ったらまずお菓子で小腹を満たすのが習慣でした。
それから母が作った夕飯を食べて、少しの休息をとった後、食後のデザートを食べます。
ここまでで賢いみなさんはお気づきかもしれませんが、帰宅してからほぼ食べっぱなしです。
わたしは生まれてから、わたし以外の家庭で育ったことがないので、
それが当たり前だと思っていました。
どこの家もみんなそんな感じなんだろうと思っていたので、疑問にすら持ちませんでした。
そのような生活を20年以上続けていたら、食にとらわれた食欲魔人が爆誕するわけです。
わたしはカトリックであれば大罪のレッテルを貼られているでしょう。
腹八分目ってなに?
![](https://whitebirthday.com/wp-content/uploads/2023/04/think-1024x655.jpg)
大げさでなく、わたしは腹八分目というのをここ1~2年で知りました。
もちろん、この単語は聞いたことありますし、意味も理解していました。
ただ、腹八分目の感覚をまるで理解できていませんでした。
わたしは腹八分目というのは”おなかがいっぱいでちょうどいい感覚”のことだと思っていました。
「いやそれって十分目の感覚でしょ。」
当時付き合っていた彼(現夫)に指摘されて、初めて自分の過ちに気づいたんです。
わたしは、おなかいっぱいでちょうどいい感覚を腹八分目、
ちょっと食べすぎたなという感覚を腹十分目くらいだろうと
なぜか勝手に2割くらいのオフセットをかけていました。
「腹八分目っていうのは、まだ少し食べられそうだけどやめておく、くらいの感覚だよ。」
小学生でも理解していそうなことを真面目な顔で、当時三十路手前の女が諭されました。
意味を理解していると思っていたのに、わたしはまるで分かっていなかったのでした。
そして、それと同時に信じられない気持ちになりました。
まだ食べられるという状況で、
自らやめる人がこの世にいるわけないじゃん・・・ ※います。
そんな都市伝説のような人間いるわけないだろ、と思ったのも束の間、
「俺はいつも腹八分目にしてる。」
と彼の驚きの発言が飛び出しました。
目の前に都市伝説おるやんけ。
なんでも彼が言うには、腹八分目にしておくと体が軽くて、
夜もぐっすり寝られる気がするらしく自ら望んで、”2分残し”しているとのこと。
世の中には変わった人もいるんだなぁと思いました。
腹八分目を知る
![](https://whitebirthday.com/wp-content/uploads/2023/04/koara-1024x683.jpg)
腹八分目の定義を再認識したものの、わたしは実行することはないだろうと思っていました。
しかし、結婚してから実践を強いられることになるのです。
同棲を始めてから、仕事も本格的にリモートワークになり、
家にいる時間が増えても、食べる量は変えていませんでした。
わたしの体重は増えるべくして増え、ある日、久しぶりに体重計に乗った時、
高校時代の最大値を更新していることに気づき、冷や水をあびせられた気持ちになりました。
これは・・・結婚式までに痩せないとやばいぞ・・・。
今まで運動はしても食事制限をしない協会に入会していたわたしでしたが、
あまりの危機感に聖域なき改革に踏み出すことにしました。
宮沢賢治顔負けに味噌と少しの野菜を食べ、それだとバランスが悪いから肉を食べ・・・。
そして知ったのです。
アア コレガ ハラ ハチブンメ・・・
まとめ
逆に腹八分目を実践してる人たちから見たら、
嘘をついていると疑われるかもしれませんが、すべて実話です。
結婚していなかったら、一生知ることのない感覚だったかもしれません。
みなさん、1回の食事量どれくらいの感覚で食べているのか切実に教えてほしいです・・・。
コメント